身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2026/05/12
院長コラム
【産後に増える腰痛と骨盤の関係について】

出産後、「腰が痛くて抱っこがつらい」「立ち上がるたびに腰に違和感がある」といった悩みを抱える方は少なくありま
せん。
産後の腰痛は単なる疲労だけではなく、妊娠・出産による骨盤の変化や筋力低下、生活環境の変化が大きく関係しています。特に5月頃は、気温差や疲労の蓄積も重なり、腰痛が悪化しやすい時期でもあります。



妊娠中、女性の体では赤ちゃんを育てるために「リラキシン」というホルモンが分泌されます。
このホルモンには骨盤周辺の靭帯をゆるめる働きがあり、出産に向けて体を準備する重要な役割があります。
しかし、出産後すぐに骨盤が完全に元に戻るわけではありません。骨盤が不安定な状態のまま育児が始まることで、腰への負担が増えてしまうのです。

また、産後は授乳や抱っこ、おむつ替えなど前かがみの姿勢が増えます。
長時間同じ姿勢を続けることで、腰回りの筋肉が緊張し、慢性的な腰痛につながるケースもあります。
特に片側だけで抱っこする癖があると、骨盤のバランスが崩れやすくなり、腰だけでなく股関節や肩、首にまで負担が広がることがあります。

さらに、産後は腹筋や骨盤周囲の筋力が低下しているため、腰を支える力が弱くなっています。
妊娠中にお腹が大きくなることで筋肉が伸び、出産後もしばらくは体幹が安定しにくい状態が続きます。
そのため、少しの動作でも腰に負担が集中しやすくなるのです。

産後の腰痛を予防・軽減するためには、まず骨盤に負担をかけない生活習慣を意識することが大切です。
例えば、赤ちゃんを抱き上げる際には腰だけを曲げず、膝を使って体全体で持ち上げるようにすると負担を減らせます。
また、長時間同じ姿勢を続けないよう意識し、授乳時にはクッションなどを活用して無理のない姿勢を保つことも重要です。

加えて、適度なストレッチや軽い運動を取り入れることで、骨盤周囲の筋肉を支えやすくなります。
ただし、産後の体は非常にデリケートなため、無理な運動は逆効果になる場合もあります。
体調や回復状況に合わせながら、少しずつ体を整えていくことが大切です。



東戸塚鍼灸治療院では、産後特有の腰痛や骨盤周辺の不調に対し、身体全体のバランスを確認しながら施術を行っています。

「産後だから仕方ない」と我慢してしまう方も多いですが、早めにケアを行うことで不調の慢性化を防ぎやすくなります。
育児を少しでも快適に行うためにも、腰や骨盤の違和感を感じた際は、無理をせず体のケアを意識してみてはいかがでしょうか?

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