身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/11/07
院長コラム
【喉の痛み・咳が続く?冷えと免疫低下に注意】

11月に入り、朝晩の冷え込みが一段と強くなってきました。
この時期、「喉がイガイガする」「咳がなかなか止まらない」といった症状を訴える方が増えています。
風邪のようでいて長引くこの不調、実は「冷え」と「免疫力の低下」が大きく関係しています。


気温が下がると、体は熱を逃がさないよう血管を収縮させます。
その結果、体の隅々まで十分な血流が届かなくなり、喉や鼻といった呼吸器の粘膜が乾燥しやすくなります。
粘膜は、外から侵入するウイルスや細菌を防ぐ“防御の最前線”ですが、乾燥してバリア機能が弱まると、感染しやすくなるのです。これが、秋から冬にかけて喉のトラブルが増える主な原因です。


また、冷えによって代謝が落ちると、体内の免疫細胞の働きも鈍くなります。
免疫力が下がると、軽いウイルス感染でも長引いたり、咳だけが残ったりすることがあります。
さらに、寒暖差やストレスによる自律神経の乱れも免疫低下に拍車をかけます。


喉の不調を予防するには、まず「乾燥対策」と「保温」が基本です。
室内の湿度を50〜60%に保つよう加湿器を使用したり、濡れタオルを掛けておくのも効果的です。
喉が乾燥すると感じたら、こまめに水分を摂りましょう。
お湯や常温の水がベストで、冷たい飲み物は喉を刺激してしまうことがあるため避けた方が安心です。


さらに、体を温める食事も大切です。
しょうがやねぎ、根菜類などを取り入れた温かいスープは、体を内側から温め、免疫力の維持に役立ちます。
反対に、冷たい飲食物の摂りすぎは、内臓を冷やして免疫力を下げる原因になります。


東戸塚鍼灸治療院では、鍼灸施術によって血流を促し、体の内側から冷えを改善していきます。
体温が1℃上がると、免疫力は約30%高まるといわれています。
鍼灸により全身の巡りを整えることで、免疫が活発に働ける環境をサポートします。
特に、冷えによる喉の不快感や慢性的な咳など、「季節の変わり目に毎年体調を崩す」という方には、継続的なケアが効果的です。


喉の痛みや咳を「季節的なもの」と軽く考えず、冷え対策と免疫のケアをしっかり行うことが、冬の健康維持につながります。
体を温め、うるおいを保つ習慣を意識して、乾燥の季節を快適に過ごしましょう。

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