身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/10/24
院長コラム
【秋の冷えで起こる足のむくみと循環改善】

秋が深まるにつれ、「夕方になると足が重だるい」「靴下の跡がなかなか消えない」といった足のむくみを感じる方が増えてきます。

夏のような暑さが和らぎ、一見快適に感じる季節ですが、実は気温の低下と血流の停滞によって体は冷えやすく、下半身に水分がたまりやすくなる時期でもあります。


特に女性は、筋肉量が少ないことやホルモンバランスの変化により、血液やリンパの流れが滞りやすい傾向にあります。
さらに、長時間の立ち仕事やデスクワークで同じ姿勢を続けていると、ふくらはぎの「血液を押し上げる力」が弱まり、足がパンパンに張ってしまうのです。


また、秋は気温差が大きく、日中は暖かくても朝晩は冷え込む日が多くなります。
体が冷えると血管が収縮し、血流が悪化。結果として、老廃物や余分な水分がうまく排出されず、むくみや冷えが悪循環になってしまいます。


こうした季節特有のむくみ対策に効果的なのが、血流と循環を整えるケアです。

鍼灸では、筋肉の緊張を和らげ、血液やリンパの流れを促すことで、足のだるさや重さの改善を目指します。
特にふくらはぎや足首まわりにある筋肉を緩めることで、ポンプ機能が高まり、体全体の循環がスムーズになります。


また、冷えによって弱っている内側の巡りをサポートし、体の内外から温める効果も期待できます。
施術後は「足がポカポカして軽くなった」といった変化を実感される方も多いです。


自宅でできる簡単な対策としては、

・入浴時にふくらはぎを下から上に向かって軽くマッサージする

・寝る前に足首を回して血流を促す

・冷たい飲み物を控え、常温の水や白湯を意識して飲む

・就寝時に軽く足を高くして寝る

といった方法が効果的です。


また、体を冷やさないよう靴下やレッグウォーマーを活用し、足首を温めることも大切です。
足首は太い血管が通る“冷えの出口”とも言われる部位。ここを守ることで、全身の冷え対策にもつながります。


秋は、冬に備えて体の巡りを整えるのに最適な時期です。

足のむくみや冷えをそのままにしておくと、肩こりや頭痛、疲労感といった他の不調を引き起こすこともあります。


東戸塚鍼灸治療院では、冷えやむくみなど下半身の循環不良に対して、体質や生活習慣に合わせた鍼灸施術を行っています。

冷えをため込まず、スッキリと軽い足で秋を快適に過ごしましょう。

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