身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/10/22
院長コラム
【秋の運動不足と肩甲骨まわりのこり解消法】

秋になると「肩が重い」「背中がこわばる」「首から肩甲骨にかけて痛い」といった不調を訴える方が増えます。

その原因のひとつが、秋特有の運動不足です。

夏の暑さで体を動かす機会が減り、涼しくなってもそのまま活動量が戻らない――そんな生活リズムの変化が、筋肉の硬さや血流の滞りを招いてしまうのです。


特に肩甲骨まわりは、パソコン作業やスマホ操作などで長時間動かさずにいると、筋肉が固まりやすい部位です。
肩甲骨は「上半身の動きの要」ともいわれるほど多くの筋肉とつながっており、ここがこると首・肩・背中の広範囲に不調を感じやすくなります。

最近では、「巻き肩」や「猫背」が原因で肩甲骨が動かなくなり、肩こりや頭痛を引き起こすケースも増えています。


運動不足によるこりを解消するためには、まず「動かす」ことを意識的に取り入れることが大切です。

仕事の合間に両肩をすくめてストンと下ろすだけでも、肩甲骨周辺の血流が改善します。

また、「両腕を大きく回す」「背中でタオルを引っ張る」「胸を張って深呼吸をする」といった軽いストレッチを1日数回行うだけでも、こりの予防になります。


ただし、すでに強い張りや痛みを感じている場合、無理に動かすとかえって筋肉を傷めることもあります。

そんなときは、鍼灸で筋肉の緊張をやわらげ、血流を整えるケアがおすすめです。

鍼でこり固まった深部の筋肉に直接アプローチし、血行を促すことで、自然な柔軟性を取り戻すことができます。
お灸による温熱刺激は冷えや滞りを改善し、「温まって軽くなる」感覚を実感できる方も多いです。


また、鍼灸施術を続けることで、肩甲骨を支える筋肉のバランスが整い、再発しにくい体づくりにもつながります。

肩こりが慢性化している方や、姿勢の崩れが気になる方にも効果的です。


秋は、体を動かすのに最適な季節です。

通勤の際に一駅分歩いたり、休日に軽いストレッチをしたりと、「毎日少しずつ動かす習慣」を取り戻してみましょう。


東戸塚鍼灸治療院では、肩甲骨まわりのこり・肩こり・背中の張りに対して、筋肉と血流の状態を見極めたうえで、一人ひとりに合わせた施術を行っています。

「最近、肩甲骨が動かない」「肩こりが慢性化している」と感じる方は、ぜひ一度ご相談ください。


動かさない疲れは、気づかないうちに積み重なります。

秋のうちにしっかりケアをして、軽やかに冬を迎えましょう。

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