身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/10/09
院長コラム
【秋バテによる消化不良と鍼灸でのサポート】

10月に入り、朝晩の冷え込みが増してくる頃。「なんとなくだるい」「胃の調子が悪い」「食欲がわかない」──そんな“秋バテ”の症状を感じていませんか?

夏の疲れが抜けきらないまま季節が進むと、体は気温差や湿度変化に対応しきれず、自律神経が乱れてしまいます。
その結果、胃腸の働きが低下し、消化不良・胃もたれ・食欲不振といった不調が起こりやすくなるのです。


東洋医学では、秋は「肺」と「脾(消化機能)」が影響を受けやすい季節とされています。
特に「脾」は、食べたものをエネルギーに変える働きを持つ重要な臓器。
この働きが弱まると、栄養を十分に吸収できず、疲れが抜けにくくなります。

また、昼夜の寒暖差が大きい秋は、自律神経の切り替えがスムーズにいかず、交感神経が優位なままになりやすい状態で、胃腸の動きが抑えられ、消化不良や便秘、逆流性胃炎などの症状を招くこともあります。


こうした“秋バテによる胃腸不調”の改善には、鍼灸による自律神経と内臓機能の調整が効果的です。
鍼灸施術では、胃や腸の働きを高める経絡(けいらく)にやさしく刺激を与え、滞った「気」や「血」の流れを整えます。
血流が改善することで内臓の働きが活発になり、自然と食欲が戻りやすくなるのです。

また、ツボ刺激によって副交感神経が優位になると、リラックス状態が保たれ、胃腸への負担が軽減されます。
心身の緊張を和らげることで、ストレスによる胃痛や胃もたれの改善にもつながります。


ご自宅でできるセルフケアとしては、

① 朝に白湯を飲んで胃腸を温める

② 冷たい飲み物を控え、常温や温かい食事を心がける

③ お風呂でしっかり身体を温める

といった習慣を取り入れることが大切です。


特に、夏の間に冷たい飲み物やアイスを摂りすぎた方は、胃腸が冷えきっていることも多く、秋の不調を招きやすい傾向があります。


「最近、胃の調子が悪い」「食欲がなくて疲れやすい」と感じたら、それは秋バテのサインかもしれません。

東戸塚鍼灸治療院では、体質や生活習慣に合わせたオーダーメイドの施術で、自律神経のバランスを整え、胃腸を元気にするサポートを行っています。

夏の疲れを引きずらず、秋から冬へとスムーズに季節を越えるために鍼灸で内側から整えて、軽やかに過ごしましょう。

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