身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/10/07
院長コラム
【秋の乾燥で悪化する喉の痛みと体調不良】
秋になると空気が乾燥し、喉の痛みや違和感を感じる方が増えてきます。
朝晩の冷え込みや日中との寒暖差も重なり、体調を崩しやすい季節です。
気づかぬうちに喉の粘膜が乾燥し、免疫力が低下しているケースも少なくありません。


喉の粘膜は、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ“最初の防御壁”です。
ところが、乾燥によって潤いが失われると、このバリア機能が弱まり、炎症を起こしやすくなります。
その結果、軽い咳や違和感から始まり、風邪のような症状や倦怠感につながることもあります。

また、秋は自律神経のバランスが乱れやすい時期でもあります。
日照時間が短くなり、気温変化に体が対応しづらくなることで、交感神経が優位になりがちです。
これにより血流が悪くなり、喉や気道の粘膜への栄養が行き届きにくくなるため、回復力も低下してしまいます。

こうした不調に有効なのが、鍼灸による自律神経と免疫力の調整です。
鍼やお灸の刺激によって血行を促進し、体の深部から温めることで、喉の炎症や冷えをやわらげます。
また、自律神経の働きを整えることで、呼吸器系や消化器系のバランスも改善し、体全体の防御力を高めることができます。

特におすすめなのが、「首」「肩」「背中まわり」への鍼灸アプローチです。
これらの部位は自律神経が密集しており、凝り固まった筋肉をほぐすことで血流がスムーズになり、喉まわりの緊張も緩和されます。
さらに、東洋医学の観点では“肺”の働きを高めることが乾燥対策の鍵とされ、ツボ刺激によって潤いを保ちやすい体質づくりが期待できます。

自宅では、加湿器を活用し室内の湿度を40~60%に保つこと、温かい飲み物で喉を潤すことも大切です。
また、首元を冷やさないようスカーフなどで保温するのも効果的です。
もし喉の違和感が長引く場合は、早めの鍼灸ケアで体のバランスを整えましょう。


秋の乾燥は、ただの“季節の変化”ではなく、体調を崩す大きな要因の一つです。
東戸塚鍼灸治療院では、体質や症状に合わせた施術で、自然治癒力を高めながら快適な秋を過ごせるようサポートしています。
喉の痛みや体調不良が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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