身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/09/21
院長コラム
【気候の変化で出やすい動悸・息切れの整え方】

季節の変わり目になると、「胸がドキドキする」「少し動いただけで息切れする」といった不調を訴える方が増えます。
特に秋口は朝晩と日中の気温差が大きく、自律神経や循環機能に負担がかかるため、動悸や息切れが起こりやすい時期です。
放置してしまうと日常生活の質が低下するだけでなく、ストレスや睡眠不足にもつながります。
本コラムでは、気候変化で起こる動悸・息切れの原因、改善方法、そして鍼灸でできるサポートについて解説します。


動悸・息切れが起こりやすい原因


秋口の気候変化は体にとってストレスとなり、以下のような仕組みで動悸や息切れが起こります。


1.自律神経の乱れ

気温差や気圧の変化は自律神経に影響し、心拍数や呼吸の調整が乱れやすくなります。
その結果、ちょっとした動作でも胸が苦しく感じることがあります。


2.血流の滞り

冷えや体の緊張で血流が悪くなると、心臓や肺に負担がかかり、動悸や息切れにつながります。
特に肩こりや首のこりが強い方は、血行不良が背景にあることが少なくありません。


3.疲労や睡眠不足

夏の疲れが残っていると心肺機能がスムーズに働かず、症状が悪化しやすくなります。



鍼灸による整え方


鍼灸は、動悸や息切れに対して以下のような効果が期待できます。


・自律神経のバランスを整える

鍼の刺激や灸の温熱効果は副交感神経を優位にし、心拍や呼吸を落ち着かせます。リラックス効果が高いため、緊張による動悸に有効です。


・血流改善

首や肩、背中の筋肉がほぐれることで全身の血液循環が改善し、心臓や肺への負担が軽減します。


・疲労回復

継続的な施術により体力の底上げが期待でき、動悸・息切れの出にくい状態を作ることが可能です。



日常でできるセルフケア


鍼灸施術に加えて、日常生活でも次の点を意識すると予防に役立ちます。


・規則正しい睡眠で疲労を溜めない


・深呼吸や軽いストレッチで緊張を和らげる


・急な温度差を避け、冷えないように服装を工夫する


・塩分やカフェインの摂りすぎに注意する



秋口の動悸や息切れは、季節の変化による自律神経の乱れや血流不足が関わっています。
放置すると日常生活の質を下げるだけでなく、不安感を強めてしまうこともあります。
鍼灸治療は血流を促進し、自律神経を整えることで動悸や息切れを和らげるサポートが可能です。
症状が気になる方は、早めに相談し、生活習慣と施術を組み合わせたケアで快適な秋を過ごしましょう。

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