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鍼灸治療院コラム

2025/09/19
院長コラム
【秋の朝に多い手足のしびれ…原因と予防】

秋になると「朝起きたときに手や足がしびれる」と感じる方が増えてきます。
夏の暑さが落ち着き、涼しさを実感できる季節ですが、一方で寒暖差が大きく、体に負担がかかりやすい時期でもあります。
特に朝の手足のしびれは、血流や神経、自律神経の働きが大きく関係しており、放置すると慢性化することもあります。
本コラムでは、秋の朝に多い手足のしびれの原因と予防法、さらに鍼灸治療の有効性について解説します。




手足のしびれが起こる原因とは?


手足のしびれにはさまざまな要因がありますが、秋特有の特徴として以下が挙げられます。


1.血流不足

朝の冷え込みによって血管が収縮し、末梢への血流が滞ります。その結果、手足の神経が一時的に圧迫され、しびれが出やすくなります。


2.自律神経の乱れ

秋は昼夜の気温差が激しいため、自律神経が過剰に働きやすくなります。
交感神経が優位になることで血管が収縮し、血液の流れが悪くなり、しびれや冷えを引き起こします。


3.筋肉や関節のこわばり

寝ている間に同じ姿勢を続けることで筋肉が固まり、神経を圧迫することがあります。
特に首や肩のこりが強い方は、腕や手のしびれにつながりやすい傾向があります。


4.生活習慣による影響

運動不足や長時間のデスクワーク、冷房による体の冷えなど、夏から続いた生活習慣も秋口に症状として表れやすいのです。



鍼灸治療が有効な理由


手足のしびれは「血流の改善」と「神経圧迫の軽減」がポイントです。
鍼灸治療では、硬くなった筋肉を緩めて血流を促進し、神経の通り道を広げることができます。
また、灸による温熱効果は冷えの改善に役立ち、自律神経を整える作用も期待できます。
特に季節の変わり目は体調が乱れやすいため、鍼灸で早めにケアを行うことが、症状の慢性化を防ぐ鍵となります。




自宅でできる予防法


・就寝時の冷え対策:靴下やレッグウォーマーを活用し、足先の冷えを防ぐ。


・朝のストレッチ:起床後に首や肩、手足を軽く回すことで血流を促進。


・バランスの取れた食事:ビタミンB群や鉄分は神経や血流に関与するため、積極的に摂取する。


・長時間の同一姿勢を避ける:仕事や勉強の合間に立ち上がり、体を動かす習慣をつける。



秋の朝に増える手足のしびれは、寒暖差による血流不足や自律神経の乱れ、筋肉のこわばりが原因となることが多いです。
軽度のしびれであっても繰り返す場合は注意が必要です。
鍼灸治療は血流を整え、自律神経のバランスを改善することで手足のしびれを和らげる有効な方法です。
秋の朝に症状が気になる方は、早めに鍼灸で体を整え、快適な一日をスタートさせましょう。

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