身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/09/17
院長コラム
【ストレスで強くなる歯ぎしりと顎の痛み】

仕事や家庭でのストレスが続くと、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりが増えることをご存じでしょうか。
特に秋は、環境の変化や季節の移り変わりで心身のバランスが崩れやすく、顎の痛みや頭痛を訴える方が増えます。
歯ぎしりは睡眠中に起こることが多いため、自覚しにくいのが厄介な点です。
朝起きたときに顎の疲れやだるさを感じる人は、歯ぎしりが原因かもしれません。




歯ぎしりが起こる原因とは?


歯ぎしりの主な要因はストレスです。
強い緊張や不安を感じていると、眠っている間に顎の筋肉が過度に働き、無意識に歯を噛みしめる動作が繰り返されます。
また、姿勢の乱れや噛み合わせの問題も歯ぎしりを助長します。


最近では、リモートワークでパソコンに向かう時間が増えたことで、首や肩に力が入り、無意識に食いしばりが強まる方も少なくありません。
こうした生活習慣の影響も、顎の痛みを悪化させる一因となります。


歯ぎしりが引き起こす不調


歯ぎしりや食いしばりは単なる癖にとどまらず、身体にさまざまな不調をもたらします。


・顎関節症:顎を動かすと「カクッ」と音がする、口を開けにくいなどの症状が出ます。


・頭痛・肩こり:顎まわりの筋肉の緊張が首や肩に広がり、慢性的な頭痛や肩こりを招きます。


・歯のトラブル:歯の摩耗や欠け、知覚過敏の原因にもなります。


・睡眠の質の低下:眠りが浅くなり、翌朝の倦怠感や集中力低下につながります。


このように歯ぎしりは全身の不調とつながっているため、放置せずに早めのケアが大切です。


歯ぎしり・顎の痛みを軽減するためのセルフケア


1.リラックス習慣を持つ

寝る前に深呼吸やストレッチを行うことで、顎や首まわりの緊張を和らげます。


2.噛みしめない意識を持つ

日中も上下の歯が常に接触していないか意識し、リラックスして口を閉じるように心がけましょう。


3.睡眠環境を整える

枕の高さや寝姿勢を見直すことで、顎への負担を減らすことができます。



鍼灸でできるサポート


東戸塚鍼灸治療院では、歯ぎしりや顎の痛みでお悩みの方に対して、顎周辺だけでなく首や肩、背中の筋肉の緊張を和らげる施術を行っています。
血流が促進されることで筋肉が柔らかくなり、顎関節にかかる負担が軽減します。
また、全身のバランスを整えることで、ストレスによる無意識な食いしばりの予防にもつながります。



歯ぎしりは「ストレスのバロメーター」ともいえる習慣です。
顎の痛みや頭痛、肩こりに悩まされている方は、まず原因が歯ぎしりにあるかを見極めることが大切です。
セルフケアと鍼灸を組み合わせることで、症状の軽減だけでなく再発予防も可能になります。
秋はストレスや疲れが溜まりやすい季節。
早めの対策で快適な日常を取り戻しましょう。

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