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鍼灸治療院コラム

2025/09/15
院長コラム
【肩甲骨まわりのこりと呼吸の浅さの解消と鍼灸】

デスクワークやスマートフォンの使用時間が増え、肩甲骨まわりのこりを訴える方が増えています。
肩甲骨は「背中の要」とも言える部分で、首・肩・背中の筋肉とつながり、さらに呼吸に重要な役割を果たす胸郭にも影響を与えます。
そのため、肩甲骨まわりが硬くなると「呼吸が浅くなる」という症状が現れやすくなるのです。


肩甲骨のこりが呼吸に影響する理由


肩甲骨まわりには、僧帽筋・菱形筋・肩甲挙筋など、多くの筋肉が付着しています。
これらの筋肉が硬直すると肩甲骨の動きが制限され、胸を広げにくくなります。
その結果、胸郭の可動域が狭まり、自然と呼吸が浅くなってしまいます。
呼吸が浅いと酸素が十分に取り込めず、疲労感や集中力の低下、さらには自律神経の乱れにもつながります。


特に秋は朝晩の気温差や気圧の変化で体調が不安定になりやすく、肩甲骨まわりの緊張や浅い呼吸が慢性化しやすい季節です。



セルフチェック:呼吸が浅くなっていない?


・深呼吸しても胸が大きく広がらない


・長時間のデスクワークで背中が丸くなる


・常に肩や首が重だるい


・疲れが取れにくい


これらに当てはまる方は、肩甲骨まわりのこりが原因で呼吸が浅くなっている可能性があります。



セルフケアでできる改善法


1.肩甲骨ストレッチ

両手を頭の後ろで組み、胸を開くように肩を広げるストレッチは、呼吸を深めるのに効果的です。


2.姿勢改善

背中を丸める「猫背姿勢」は呼吸を妨げます。骨盤を立てて座り、肩甲骨を軽く寄せる姿勢を意識しましょう。


3.深呼吸の習慣化

1日数回、腹式呼吸を取り入れるだけで胸郭の可動性が高まり、酸素の取り込みがスムーズになります。



鍼灸で期待できる効果


セルフケアだけでは改善が難しい肩甲骨まわりのこりには、鍼灸治療が有効です。
鍼は筋肉の深部に直接アプローチし、血流を改善して硬くなった筋肉をやわらげます。
灸による温熱刺激は冷えや血行不良を解消し、呼吸がしやすい状態へ導きます。
また、鍼灸は自律神経のバランスを整える効果もあるため、浅い呼吸に伴う疲労感や不眠などの不調にも総合的にアプローチできます。


東戸塚鍼灸治療院では、肩甲骨まわりの筋緊張を丁寧に緩める施術を行い、呼吸の深さを取り戻すサポートをしています。



肩甲骨まわりのこりは単なる肩こりではなく、呼吸の浅さや疲労感の悪化につながる要因です。
デスクワークや長時間のスマホ操作で肩甲骨が固まりやすい現代人にとって、早めのケアが大切です。
セルフストレッチや姿勢改善に加え、鍼灸による専門的な施術を取り入れることで、深い呼吸と快適な日常を取り戻しましょう。

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