身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/09/02
院長コラム
【気温差で悪化する頭痛…秋に多い原因と対策】

秋は一年の中でも特に「気温差」が大きい季節です。
日中は夏のように暑さを感じるのに、朝晩は冷え込みが強くなるため、体温調整に負担がかかります。
このような環境の変化は、自律神経を乱しやすく、頭痛を引き起こす大きな原因となります。
特に「片頭痛」や「緊張型頭痛」を持つ方にとって、秋は症状が悪化しやすい要注意の季節といえるでしょう。


気温差がもたらす頭痛の仕組みを少し掘り下げてみます。
気温が急に下がると血管が収縮し、血流が滞ることで頭部の筋肉や神経に負担がかかります。
逆に、日中の温かさで血管が拡張すると、血流の急激な変化が片頭痛を誘発します。
さらに、寒暖差により交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにいかなくなり、自律神経が乱れることで、慢性的な頭痛につながってしまうのです。


このような秋特有の頭痛には、鍼灸によるケアが有効です。
鍼灸施術は血流を改善し、筋肉の緊張を緩和することで、頭部や首・肩まわりの負担を軽減します。
また、自律神経のバランスを整える作用もあるため、季節の変わり目に起こりやすい「気温差頭痛」の予防や改善に役立ちます。
特に、薬に頼らず体質改善を目指したい方や、繰り返す頭痛に悩んでいる方にはおすすめの方法です。


日常生活でできるセルフケアとしては、まず「体を冷やさない工夫」が大切です。
朝晩の外出時には薄手の上着を携帯し、首まわりを冷やさないようにするだけでも予防効果があります。
また、適度な運動やストレッチで血流を促すことも有効です。
特に首や肩をゆっくり回す運動や深呼吸は、緊張型頭痛の緩和に役立ちます。
さらに、規則正しい生活と十分な睡眠を心がけることで、自律神経の安定につながります。


東戸塚鍼灸治療院では、患者さま一人ひとりの頭痛のタイプや生活習慣を確認しながら、最適な施術を行っています。
気温差による頭痛を繰り返さないためには、症状が出てからの対応だけでなく、予防的なケアも重要です。
秋を快適に過ごすために、鍼灸で心身を整えてみてはいかがでしょうか。

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