身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/08/31
院長コラム
【仕事帰りの頭痛…ストレスと肩こりのつながり】

一日の仕事を終えてホッとしたい時間なのに、頭がズキズキしてリラックスできない…。
そんな「仕事帰りの頭痛」に悩む方は少なくありません。
特にデスクワークや長時間のパソコン作業をされる方に多く見られ、その背景には「肩こり」と「ストレス」が大きく関係しています。


長時間同じ姿勢でパソコンやスマートフォンを使っていると、首や肩の筋肉が緊張し続け、血流が滞ります。その結果、筋肉のこわばりから頭への血流も影響を受け、いわゆる「緊張型頭痛」が起こりやすくなります。
夕方になると痛みが増すのは、一日の疲労やストレスが積み重なって、体が限界に近づいているサインともいえるのです。


また、精神的なストレスも頭痛の引き金になります。
強いストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位な状態が続きます。
すると血管や筋肉が収縮し、肩や首まわりのこりが悪化。
頭痛と肩こりが同時に起こる「悪循環」に陥ってしまうのです。


鍼灸では、首や肩の緊張をやわらげ、血流を改善することで頭痛を和らげていきます。
同時に、自律神経を整えることで心身のリラックスを促し、ストレスによる緊張を緩和します。
慢性的な肩こりや繰り返す頭痛にお悩みの方は、鍼灸のように全身のバランスに働きかけるケアが有効です。


日常生活では、こまめに姿勢を変えることや、肩をすくめてからストンと落とす簡単なストレッチもおすすめです。
また、仕事帰りはできるだけリラックスできる時間をつくり、深呼吸やぬるめのお風呂で副交感神経を働かせることも頭痛予防につながります。


「毎日の頭痛は仕方ない」とあきらめず、肩こりやストレスとの関係に目を向けてみましょう。
心身の負担を減らす工夫と適切なケアを取り入れることで、仕事帰りの時間をもっと快適に過ごせるようになります。

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