身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/06/12
院長コラム
【6月は「うつ症状」が出やすい?梅雨だるを乗り切る方法】

「なんとなく気分が落ち込む」「やる気が出ない」「朝、布団から出るのがつらい」──6月に入ってから、そんな心身の不調を感じていませんか?
実はこの時期、多くの人が「梅雨だる」と呼ばれる状態に悩まされやすくなります。
軽いうつ症状のような感覚を訴える方も少なくありません。


その大きな原因は、気圧と天候の変化による自律神経の乱れです。
6月は低気圧の日が多く、体が常にどんよりとした空気に包まれるため、脳や身体の働きが鈍くなりがちです。
加えて、日照時間が少ないことで「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンの分泌が減り、気分の落ち込みが強くなる傾向があります。


また、湿度の高さや寒暖差も体にとって大きなストレスとなります。
汗をかきにくくなったり、体内に余分な水分がたまって重だるく感じたりと、心身ともにスッキリしない日が続きやすくなります。
こうした状態が長引くと、やる気が出ない、イライラする、食欲が落ちる、眠れないなど、まるでうつ病のような症状が現れることもあります。


このような不調を軽くするためには、生活リズムを整えることが最も大切です。
特に意識したいのが「朝の過ごし方」です。
朝起きたらカーテンを開け、たとえ曇り空でも自然光を浴びることで、体内時計がリセットされ、脳がしっかりと目覚めます。
朝食をしっかり摂ることも、エネルギーを作り出すために欠かせません。


また、適度な運動も効果的です。
激しい運動でなくても、ウォーキングやストレッチなど、軽く体を動かすことで気分が晴れやすくなります。
運動によって血流が良くなることで、体の重さや疲れも改善されていきます。


室内環境の見直しもおすすめです。
湿度が高すぎると体に負担がかかるため、除湿器やエアコンを使って湿度を50〜60%程度に保ちましょう。
冷房による冷えにも注意が必要です。
冷たい飲み物や服装によって体が冷えると、さらに不調を感じやすくなるので、薄手の羽織物や温かい飲み物を取り入れて体を守りましょう。


6月の心身の不調は、誰にでも起こり得る自然な反応です。
放っておかずに、少しずつ生活の工夫を取り入れて、梅雨を元気に乗り切っていきましょう。
なんとなくつらい」が続くときは、我慢せずにお気軽にお問い合わせください。

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