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鍼灸治療院コラム

2025/06/13
院長コラム
【「耳鳴り」が気になるあなたへ…梅雨と気圧の影響を解説】

梅雨の時期になると、「キーンと高い音が聞こえる」「耳の奥が詰まった感じがする」といった耳鳴りの症状を訴える方が増えてきます。
耳鳴りは一時的なものもあれば、慢性的に続くこともあり、人によって感じ方や不快感もさまざまです。
6月は気象の変化が大きい季節。この時期特有の“耳の不調”には理由があります。


特に関係が深いのが、気圧の変化です。
梅雨時期は低気圧が続きやすく、それが体の内側にも影響を与えます。
私たちの耳には「内耳」と呼ばれる部分があり、ここが音を感じ取る役割をしていますが、気圧の変化にとても敏感です。
気圧が急に下がると、内耳の中の圧力とのバランスが崩れ、耳が詰まった感じや耳鳴りを感じやすくなるのです。


また、気圧の変動によって自律神経のバランスが崩れやすくなることも関係しています。
自律神経は内耳の血流にも影響しており、うまく働かなくなると血流が滞り、耳の機能に不調が出ることがあります。
これは耳鳴りだけでなく、めまいや耳の閉塞感、さらには集中力の低下や不眠につながることもあります。


さらに、梅雨時は湿度が高く、暑さと冷房による温度差が体にストレスを与えがちです。
体調を崩すことで、耳にまで影響が出るケースもあります。
特に疲労や睡眠不足が重なると、耳鳴りが強くなる傾向があるため注意が必要です。


耳鳴りを感じたときの対処法としては、まずリラックスできる環境をつくることが大切です。
ストレスが高いと耳鳴りが強く感じられる傾向があるため、深呼吸や軽い運動、湯船につかるなど、心と体を落ち着かせる時間を意識して取りましょう。
睡眠をしっかりとることも回復には欠かせません。


また、音のない静かな場所に長くいると耳鳴りが目立って感じられることがあります。
そういったときには、自然音や柔らかな音楽を流してみると、意識をそらしやすくなります。


耳鳴りが長引く場合は、耳だけでなく全身の体調が関係していることも多いため、身体のバランスを整える施術を受けるのも一つの方法です。
耳の違和感が慢性化する前に、適切なケアを取り入れることで、快適な日常を取り戻すことができます。


梅雨の時期の耳の不調は、決して珍しいことではありません。
気になる症状があるときは、我慢せず、体を整えるきっかけとしてぜひ見直してみてください。

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