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鍼灸治療院コラム

2026/04/23
院長コラム
【春のストレスで胃の不調に?自律神経との関係を解説】

春は気温や環境の変化が大きく、心身にストレスがかかりやすい季節です。
新生活のスタートや人間関係の変化、寒暖差などが重なることで、「なんとなく胃の調子が悪い」「食欲が落ちる」「胃が重い」といった不調を感じる方が増える傾向にあります。
こうした症状の背景には、自律神経の乱れが深く関わっていると考えられています。


自律神経とは、私たちの意思とは関係なく体の機能をコントロールしている神経で、「交感神経」と「副交感神経」のバランスによって成り立っています。
交感神経は活動時やストレスを感じたときに優位になり、副交感神経はリラックス時や休息時に働きます。
このバランスが保たれていることで、胃腸の働きも正常に維持されます。


しかし春は、気温差や生活環境の変化により交感神経が過剰に働きやすくなります。
すると血管が収縮し、胃腸への血流が低下します。
その結果、消化機能が弱まり、胃もたれや胃痛、食欲不振といった症状が現れやすくなります。
また、精神的なストレスも胃の働きに影響を与えるため、気づかないうちに負担が蓄積しているケースも少なくありません。


さらに、春は花粉症などの影響で睡眠の質が低下しやすい時期でもあります。
睡眠不足は自律神経の乱れを悪化させる要因となり、胃の不調を長引かせる原因にもなります。
日中のだるさや集中力の低下も伴うことがあるため、早めの対策が重要です。


こうした不調を整えるためには、まず生活リズムを安定させることが基本となります。
毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝る習慣を意識することで、自律神経のバランスは徐々に整いやすくなります。
また、軽い運動や深呼吸を取り入れることで副交感神経が優位になり、胃腸の働きもサポートされます。


食事面では、消化に優しいものを中心にし、よく噛んで食べることが大切です。
暴飲暴食や刺激の強い食事は避け、胃に負担をかけない工夫を心がけましょう。
温かい飲み物を取り入れることも、胃腸を穏やかに働かせる一助となります。


春の胃の不調は一時的なものと思われがちですが、自律神経の乱れが続くことで慢性的な不調へとつながる可能性もあります。
「いつもと違う違和感」を感じた段階で体を見直すことが、健康維持の第一歩です。
季節の変化に合わせたケアを取り入れながら、無理のない生活を心がけていきましょう。

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