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鍼灸治療院コラム

2026/04/13
院長コラム
【春の不眠はなぜ起こる?自律神経との関係を解説】

春は気温の上昇や日照時間の変化、新生活のスタートなど、心身にとって大きな環境変化が起こる季節です。
一見過ごしやすい時期に思えますが、「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」「朝スッキリ起きられない」といった不眠の悩みを抱える方が増えるのもこの時期の特徴です。
その背景には、自律神経の乱れが深く関係しています。


自律神経とは、体温調節や内臓の働き、睡眠リズムなどをコントロールする重要な神経で、「交感神経」と「副交感神経」の2つから成り立っています。
日中は交感神経が優位になり活動的な状態に、夜は副交感神経が優位になることでリラックスし、自然な眠りへと導かれます。しかし春は、このバランスが崩れやすいのです。


その理由の一つが「寒暖差」です。
春は暖かい日が続いたかと思えば急に冷え込むなど、気温の変動が激しい季節です。
この寒暖差に対応するため、自律神経は常にフル稼働状態となり、知らず知らずのうちに疲労が蓄積します。
その結果、夜になっても交感神経の働きが落ち着かず、寝つきの悪さや眠りの浅さにつながります。


また、新年度のスタートに伴う環境の変化も見逃せません。
入学や就職、異動などによる生活リズムの変化や人間関係のストレスは、精神的な緊張を高めます。
これも交感神経を優位にする要因となり、リラックス状態に切り替わりにくくなります。


さらに、日照時間の変化も睡眠に影響します。
春は冬に比べて日が長くなるため、体内時計が乱れやすくなります。
特に夜遅くまで明るさを感じることで、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌が遅れ、自然な眠気が訪れにくくなることがあります。


このような春特有の要因が重なることで、自律神経のバランスが崩れ、不眠を引き起こしてしまうのです。
対策としては、まず生活リズムを整えることが大切です。
毎日同じ時間に起き、朝日を浴びることで体内時計がリセットされます。
また、寝る前はスマートフォンやパソコンの使用を控え、照明を少し暗くすることで副交感神経が働きやすい環境を作ることも重要です。


加えて、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる、深呼吸を意識するなど、心身をリラックスさせる習慣も効果的です。
春は変化の多い季節だからこそ、自分自身の体調と丁寧に向き合い、自律神経を整える意識を持つことが、質の良い睡眠への第一歩となります。


不眠が続く場合は、早めのケアが大切です。
春の不調をそのままにせず、快適な毎日を過ごすための対策を取り入れていきましょう。

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