身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/08/24
院長コラム
【気温差による肩こり・首の張り】

夏の終わりから秋にかけては、朝晩と日中の気温差が大きくなりやすい季節です。
この「寒暖差」が体にストレスを与え、肩こりや首の張りといった症状を引き起こすことがあります。
特に「夏バテが残っている」「冷房に長時間あたっていた」という方は、自律神経の調整力が低下しているため、気温差の影響を強く受けやすいのです。


肩や首は、体温を調整するために自律神経が働きやすい部位でもあります。
外気温の変化に対応しようとして血管が収縮・拡張を繰り返すことで筋肉がこわばり、血流が悪化します。
その結果、肩や首が重く感じたり、動かしにくくなったりするのです。
さらに、冷えた室内と暑い屋外を行き来する生活を続けることで、緊張状態が積み重なり、慢性的なコリや張りへと発展していきます。


改善のためには、まず冷えを防ぐことが大切です。
薄手のカーディガンやスカーフを持ち歩き、冷房の効いた場所では首や肩を冷やさないようにしましょう。
また、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることで血流を促進し、筋肉の緊張を和らげることができます。


日常生活では、こまめなストレッチや肩を回す動作が有効です。
デスクワークの合間に軽く首を傾けたり、肩甲骨を動かすように意識することで、筋肉のこわばりを緩和できます。
加えて、たんぱく質やビタミンB群を含む食品を取り入れると、筋肉の回復を助ける効果が期待できます。


それでも重だるさや張りが続く場合には、鍼灸でのケアがおすすめです。
鍼灸は自律神経の乱れを整え、血流改善を促すことで、肩や首の不快感を和らげるサポートになります。
特に季節の変わり目は体のバランスが崩れやすいため、早めのケアが症状の悪化を防ぐ鍵となります。


気温差に負けず、快適に過ごせる体づくりを心がけていきましょう。

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