身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/08/23
院長コラム
【夏の終わりに起こるめまい・立ちくらみ】

夏の終わりになると、「立ち上がった瞬間にふらつく」「めまいがして頭が重い」といった症状を訴える方が増えてきます。猛暑を過ごした後の体は、気づかぬうちに疲労や水分不足が蓄積しており、その影響がめまいや立ちくらみとして表れやすいのです。


めまいや立ちくらみは、主に自律神経の乱れや血圧調整の不安定さから起こります。
夏の間、冷房と屋外の温度差にさらされ続けることで血管の収縮と拡張の働きが乱れ、体がスムーズに対応できなくなります。
また、汗による水分やミネラルの不足も原因の一つです。
特に鉄分やマグネシウムが不足すると、貧血や神経伝達の乱れが生じ、めまいが起きやすくなります。


生活習慣の工夫で予防・改善することが可能です。
まず、十分な水分補給を心がけ、スポーツドリンクや麦茶などでミネラルを補うことが大切です。
食事面では、鉄分を含むレバーやほうれん草、マグネシウムを含む豆類や海藻類を意識的に取り入れると良いでしょう。
また、急に立ち上がらず、少しずつ体を動かすようにすると、血圧の急激な変動を抑えることができます。


加えて、規則正しい睡眠や軽い運動で自律神経のリズムを整えることも欠かせません。
ウォーキングや深呼吸を取り入れると、血流改善とリラックス効果が得られ、症状の予防につながります。


それでも改善が難しい場合、鍼灸でのケアが有効です。
鍼灸は自律神経の働きを整え、全身の巡りを改善することで、めまいや立ちくらみの症状を和らげるサポートが可能です。
特に季節の変わり目は心身に負担がかかりやすいため、早めに整えておくことで次の季節を快適に迎える準備となります。

夏の疲れをそのままにせず、体調の変化を感じたらしっかりケアをしていきましょう。

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