便秘は排便困難な状況で、通常1日1回ある排便が数日間なく、かつ便がかたくなって排便に困難を生じるものや、 毎日便通 があっても量が少なくかたい場合を指します。 

便秘には機能性と器質性の2つがあり、機能性のものが大部分で、これにはけいれん性便秘と弛緩性便秘があります。 

器質性のものには、腸の炎症、腸内腫瘍、巨大結腸症などがあります。 

機能性便秘 

自律神経のバランスが崩れ、大腸が機能不全を起こしたことによる便秘です。食生活や生活習慣が原因で起こります。

器質性便秘

腸管の物理的（器質的）なものや状態により便の通貨障害が起こる便秘症です。

大腸がん、腹部手術後の腸管の癒着、炎症性腸疾患（潰瘍性大腸炎やクローン病）などの原因があります。

また女性で直腸の一部が腟に入り込んでしまう直腸瘤も、よくある原因です。

便秘は生活の質（QOL）を下げるだけでなく、寿命も縮めてしまうことが明らかになってきました。 

便秘による腹痛や腹部膨満感などが食欲低下をまねき、栄養状態が悪化してさまざまな機能が落ち、心筋梗塞や脳卒中、寝たきりなどのリスクが高まると考えられています。

便秘の治療には鍼灸治療で自律神経を整え、内臓機能を調整していくことが有効です。

お腹は柔らかくしておきましょう！！