身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/04/14
院長コラム
【春の養生法:東洋医学で健やかな春を過ごす】

春は、冬の寒さから解放され、生命が芽吹く活気に満ちた季節です。
しかし、東洋医学では、春は「風」の邪気の影響を受けやすく、体調を崩しやすい季節と考えられています。
気温の変化が激しく、花粉や黄砂なども飛び交うため、心身ともにバランスを崩しやすくなるのです。


東洋医学において、春は「肝」の働きが活発になる季節です。
「肝」は、自律神経や感情、血液の流れなどをコントロールする役割を担っています。
春に「肝」のバランスが崩れると、イライラや不安感、頭痛、めまい、目の疲れ、肩こり、便秘などの症状が現れやすくなります。


春の養生法では、まず「肝」の働きを助けることが大切です。具体的には、以下の点に注意しましょう。


・早寝早起きを心がける:十分な睡眠は、「肝」の働きを助け、自律神経のバランスを整えます。

軽い運動をする:ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、血行を促進し、「肝」の気を巡らせます。

バランスの取れた食事を摂る:旬の野菜や果物、特に緑色の野菜を積極的に摂りましょう。酸味のある食材も「肝」の働きを助けます。

ストレスを溜め込まない:ストレスは「肝」の気を滞らせ、心身のバランスを崩します。リラックスできる時間を作り、ストレスを解消しましょう。

また、春は気温の変化が激しいため、体を冷やさないことも大切です。特に、首、足首、手首などの「首」とつく場所を温めるようにしましょう。


東洋医学では、季節の変化に合わせて生活習慣や食事を見直すことで、心身のバランスを保ち、健康な状態を維持できると考えられています。春の養生法を実践し、健やかな春を過ごしましょう。



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