身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/12/21
院長コラム
【冬の肩こり・首こり、実は“冷え”が原因かも?】

冬になると「肩や首が重い」「首を動かすと痛い」といった不調を訴える方が増えてきます。
デスクワークやスマートフォンの使いすぎが原因と思われがちですが、実は冬特有の“冷え”が肩こり・首こりを悪化させているケースも少なくありません。


寒さを感じると、私たちの体は熱を逃がさないように血管を収縮させます。
その結果、首や肩まわりの血行が悪くなり、筋肉が硬くこわばりやすくなるのです。
特に首・肩は体の中でも冷えの影響を受けやすい部位で、冷たい空気にさらされることで無意識に力が入り、筋緊張が続いてしまいます。


さらに冬は、暖房の効いた室内と寒い屋外との温度差が大きくなります。
この急激な温度変化は自律神経の乱れを招きやすく、血流調整がうまくいかなくなる原因になります。
血行不良が続くと、疲労物質がたまりやすくなり、慢性的な肩こり・首こりへとつながってしまいます。


また、冷えは姿勢にも影響します。
寒さを感じると背中を丸めたり、肩をすくめたりする姿勢になりがちです。
この状態が長時間続くことで、首から肩、背中にかけて余計な負担がかかり、コリや痛みを感じやすくなります。
「特に何もしていないのに肩がつらい」という方は、冷えによる姿勢の崩れも一因かもしれません。


冬の肩こり・首こり対策としては、まず冷やさないことが大切です。
首元を温める、室内でも冷気を感じやすい環境を見直す、シャワーだけで済ませず湯船に浸かるなど、日常生活の中で体を温める習慣を意識しましょう。
血流が改善されることで、筋肉の緊張も和らぎやすくなります。



「毎年冬になると肩こりがひどくなる」「首の重だるさがなかなか取れない」という方は、単なる疲れではなく冷え体質や血行不良が隠れている可能性があります。
冬の不調を我慢せず、体の内側から整えることが、つらい肩こり・首こりを楽にする第一歩です。

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