身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/12/18
院長コラム
【冬の冷えが原因の“なんとなく不調”を見逃さないで】

12月に入り、本格的な寒さを感じる日が増えてきました。
この時期、「特別な病気ではないけれど体が重い」「朝起きても疲れが抜けない」「肩こりや頭痛が続く」など、はっきりしない不調を訴える方が多くなります。
実はこれらの“なんとなく不調”の背景には、冬特有の冷えが深く関係していることが少なくありません。


冬は気温の低下により血流が滞りやすく、体の末端まで十分な酸素や栄養が行き届きにくくなります。
その結果、筋肉がこわばりやすくなり、肩こり・腰痛・首の重だるさなどが慢性化しがちです。
また、冷えは内臓の働きにも影響し、胃腸の不調や食欲不振、便通の乱れといった症状につながることもあります。


さらに注意したいのが、自律神経への影響です。
寒暖差が大きい冬は、自律神経が常に調整を強いられ、知らず知らずのうちにバランスを崩しやすくなります。
その結果、眠りが浅くなる、イライラしやすい、気分が落ち込みやすいといった心身両面の不調が現れることもあります。
これらは「年末の忙しさのせい」「年齢のせい」と見過ごされがちですが、放置すると不調が長引く原因になります。


冬の冷え対策としては、体を外から温めるだけでなく、体の内側から血流を整えることが重要です。
食事や入浴、適度な運動などの日常ケアに加え、専門的なケアを取り入れることで、血流や自律神経のバランスを整えやすくなります。
特に、慢性的な疲労感や冷えを感じている方ほど、早めのケアが大切です。


「病院に行くほどではないけれど調子が悪い」と感じているそのサインこそ、体からの大切なメッセージです。
冬の冷えが引き起こす“なんとなく不調”を見逃さず、年末年始を健やかに過ごすためにも、今のうちから体調管理を意識してみてはいかがでしょうか?
寒い季節を快適に乗り切るための一歩が、春先の元気な体につながっていきます。

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