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鍼灸治療院コラム

2025/11/04
院長コラム
【冷えで悪化する腰痛…冬前に始めたい予防ケア】

11月に入り、朝晩の気温が下がるとともに「腰が重い」「立ち上がると痛みが出る」など、腰の不調を訴える方が増えてきます。
特に、寒くなる時期は“冷えによる血行不良”が原因で腰痛が悪化しやすい季節です。
放っておくと慢性化することもあるため、今のうちから予防ケアを始めることが大切です。


冷えと腰痛の関係は深く、筋肉が冷えることで柔軟性が低下し、動かしたときに負担がかかりやすくなります。
さらに、血流が滞ることで筋肉に酸素や栄養が届きにくくなり、疲労物質がたまりやすくなるのです。
この状態が続くと、軽い動作でも「ピキッ」と痛みが出たり、長時間の立ち姿勢やデスクワークで腰が重だるく感じるようになります。


特に注意したいのは、「暖房の使い方」と「姿勢のクセ」です。暖房の風が直接腰に当たると、一時的に温まっても皮膚表面だけが熱を帯び、深部の筋肉は冷えたままになってしまうことがあります。
また、長時間同じ姿勢で座っていると、腰まわりの筋肉が固まり、血行不良を助長します。


対策としては、まず「冷やさないこと」が基本です。外出時は腰を覆うような長めのインナーを選び、デスクワーク時はブランケットや腹巻きで腰を保温しましょう。
また、体を動かす習慣をつけることも大切です。
軽いストレッチやウォーキングなどで血流を促すことで、筋肉のこわばりを防ぎ、腰痛予防につながります。


入浴も効果的なケア方法のひとつです。シャワーだけで済ませず、38〜40度程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、体の深部まで温まり、筋肉の緊張がやわらぎます。
特に入浴後のストレッチは効果が高く、就寝前の腰の張りを軽減してくれます。


鍼灸治療では、硬くなった腰まわりの筋肉を緩め、血流を促すことで自然な回復力を高めます。
また、慢性的な腰痛の場合には、姿勢のバランスを整えることで再発を防ぐケアも行えます。
冷えによって痛みが出やすい体質の方にも、継続的な施術で「冷えにくい体づくり」をサポートすることができます。


寒さが本格化する前のこの時期に、腰のケアを始めておくことが、冬を快適に過ごすための第一歩です。
「最近、腰が重い」「朝起きると動きづらい」と感じる方は、早めの対策を心がけましょう。


東戸塚鍼灸治療院では、季節の変化に合わせた腰痛ケアを行っています。
冷えによる腰の張りや慢性痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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