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鍼灸治療院コラム

2025/06/25
院長コラム
【暑さで胃腸が弱る?6月の“食欲不振”と消化不良の対策】

今年の6月は、例年に比べて雨が少なく、すでに30度近い暑さが続く“異例の猛暑”となっています。
この急な気温上昇により、「食欲が出ない」「胃がムカムカする」「冷たいものを摂りすぎてお腹を壊す」といった胃腸の不調を訴える方が増えています。


暑さによって体が疲れやすくなるのはもちろん、胃腸にも見えない負担がかかっています。
特にこの時期は、冷たい飲み物やアイスクリームなどを摂る機会が増え、胃の働きが低下しがちです。
胃酸の分泌が抑えられると、食べ物の消化がうまくいかず、胃もたれ・膨満感・下痢といった症状につながります。


また、暑さで睡眠の質が下がり、自律神経が乱れることも胃腸の調子に影響します。自律神経は胃や腸の動きもコントロールしているため、ストレスや寝不足が続くと、消化機能が低下しやすくなるのです。


さらに、気温の高さで体が常に“熱を逃がそう”と働き、エネルギーの大半を体温調整に使ってしまうため、内臓に十分なエネルギーが届きづらくなることもあります。
その結果、「食欲がわかない」「少し食べただけで疲れる」と感じる方が増えているのです。


では、こうした6月の胃腸トラブルを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?


まず意識したいのは、冷たいものの摂りすぎに注意することです。
暑さで冷たい飲食物が欲しくなりますが、胃腸が冷えることで消化機能が一気に落ちてしまいます。
できるだけ常温や温かい飲み物を取り入れ、アイスや氷入りドリンクは控えめにしましょう。


また、1日3食を軽めに分けて摂ることもおすすめです。
無理に3食ガッツリ食べる必要はなく、消化に優しい食材(おかゆ、温野菜、白身魚など)を中心に、少量でも栄養バランスの良い食事を心がけましょう。


さらに、胃腸の血流を良くする軽い運動やストレッチも有効です。
食後すぐは避け、朝や夕方の涼しい時間帯に散歩するなど、無理のない範囲で体を動かすことが、胃腸機能の回復を助けてくれます。


それでも症状が続く場合は、胃腸の働きを整えるケアを受けることもひとつの選択肢です。
東戸塚鍼灸治療院では、自律神経の乱れや血流の低下によって引き起こされる胃腸の不調に対し、やさしく体を整える施術を行っています。

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