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鍼灸治療院コラム

2025/06/16
院長コラム
【6月の『肌荒れ・湿疹』は湿度と関係あり?自然治癒力を高めよう】

「季節の変わり目になると肌がかゆい」「あせもや湿疹ができやすい」「治ってもすぐ再発してしまう」──6月になると、肌トラブルを訴える方が増えてきます。特に今年のように湿度が高い日が続くと、肌のバリア機能が乱れ、かゆみや赤み、湿疹が起きやすくなります。


6月は梅雨に入り、気温だけでなく湿度も急激に上昇します。
この高湿度は、汗や皮脂の分泌を増やし、肌に必要な水分と油分のバランスを崩しがちです。汗をかいたまま放置すると、雑菌が繁殖しやすくなり、毛穴が詰まったり、炎症を起こしたりする原因になります。これが、ニキビやあせも、湿疹の発生に繋がるのです。


また、6月は寒暖差が大きいため、自律神経のバランスが乱れやすく、それに伴って肌のターンオーバー(新陳代謝)も不安定になります。すると肌が敏感になり、ちょっとした刺激にも反応して赤みやかゆみが出やすくなるのです。


肌トラブルを悪化させないためには、まず汗をこまめに拭き取る習慣が大切です。外出後や汗をかいた後は、濡らしたタオルで優しく拭き取ったり、可能であればシャワーを浴びたりすることで、肌を清潔に保つことができます。また、乾いたタオルでゴシゴシ拭くのは刺激になるため避けましょう。


次に見直したいのが、スキンケアの方法です。湿度が高いと肌が潤っているように感じますが、実は必要な水分が蒸発しやすく、見た目より乾燥していることもあります。洗顔後は化粧水や乳液でしっかり保湿し、肌のバリア機能を守ることが大切です。特に入浴後や就寝前の保湿ケアは、肌の修復力を高めるために重要です。


そして、肌の調子を整えるためには体の内側からのケアも欠かせません。食事ではビタミン類、特にビタミンCやビタミンB群を意識して摂りましょう。野菜や果物、発酵食品など、腸内環境を整える食品も肌には良い影響を与えます。


睡眠も重要な要素です。夜の睡眠中に分泌されるホルモンが、肌の修復を助けてくれます。6月は寝苦しい夜も増えますが、寝室の湿度と温度を調整し、快適な環境でしっかり休むように心がけましょう。


肌のトラブルは、体からの「調子が乱れていますよ」というサインでもあります。外側だけでなく内側からもバランスを整えて、自然と肌が元気を取り戻せる環境をつくっていきましょう。

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