身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/09/27
院長コラム
【ストレスによる動悸や不安感を整える鍼灸】

現代社会において、ストレスは誰もが抱える課題です。
特に仕事や家庭、人間関係のプレッシャーが重なると、心臓がドキドキする「動悸」や、理由のない「不安感」が現れることがあります。
これらの症状は一時的であれば自然に落ち着く場合もありますが、繰り返し起こるようになると日常生活に支障をきたし、さらには自律神経の乱れや心身の不調へとつながることがあります。


ストレスと動悸・不安感の関係


動悸や不安感の多くは、自律神経のバランスが乱れることで起こります。
緊張や不安を感じると交感神経が優位になり、心拍数が上がり呼吸が浅くなるため「胸が苦しい」「心臓が速く打つ」といった症状が出やすくなります。
さらに、ストレスが長期間続くと心身が休まらず、不安感や焦燥感が強くなる悪循環に陥ります。


秋は気温差が大きく、体にかかる負担も増える季節です。
そのため、もともと自律神経が乱れやすい人にとって、動悸や不安感が強まるタイミングでもあります。



鍼灸が有効な理由


鍼灸治療は、緊張して過敏になった自律神経を整える働きが期待できます。
鍼やお灸によって体の深部へ穏やかな刺激を与えることで、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになり、心身がリラックスしやすくなります。


血流が改善されることも大きなポイントです。
動悸や不安感は血行不良によってさらに悪化するケースが多いため、体の巡りを整えることは症状の緩和につながります。
加えて、鍼灸には緊張した筋肉をゆるめる作用もあり、胸の圧迫感や呼吸の浅さがやわらぐ効果も期待できます。



日常生活でできるセルフケア


鍼灸治療と合わせて、日常の工夫も症状改善に役立ちます。


・深呼吸を意識する:息を吐く時間を長めに取り、リラックスを促しましょう。


・適度な運動:ウォーキングやストレッチは血流改善とストレス発散に効果的です。


・睡眠リズムを整える:不規則な生活は自律神経を乱すため、規則正しい睡眠を心がけましょう。


・スマホやパソコンの見すぎを避ける:交感神経を過剰に刺激するため、夜間は特に使用を控えることが大切です。



ストレスによる動悸や不安感は、心臓や精神だけの問題ではなく、自律神経の乱れや血流の悪化と密接に関わっています。
鍼灸治療は、体と心の両面にアプローチできるため、薬に頼らず自然な形で症状を整えていくことが可能です。


「胸がドキドキして落ち着かない」「理由のない不安感が続く」といった症状にお悩みの方は、我慢せず専門的なケアを取り入れてみてください。

鍼灸を通して心身のバランスを整えることで、安心して過ごせる日常を取り戻すお手伝いができれば幸いです。

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