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鍼灸治療院コラム

2025/09/26
院長コラム
【季節の変わり目に多いアトピー・皮膚症状と鍼灸】

季節が移り変わる時期、肌の不調に悩む方が増えてきます。
特に秋口は空気が乾燥し始め、朝晩の気温差が大きくなるため、アトピー性皮膚炎や湿疹、かゆみなどの皮膚症状が悪化しやすい時期です。
皮膚は体のバリア機能を担っていますが、気候の変化や自律神経の乱れ、ストレスなどによってその働きが弱まり、炎症やかゆみが出やすくなります。


季節の変わり目に皮膚症状が悪化する理由


アトピー性皮膚炎や皮膚のかゆみは、外的要因と内的要因の両方が関係しています。
秋は空気の乾燥により肌の水分量が低下しやすく、バリア機能が壊れることで外部刺激に過敏になります。
さらに寒暖差の影響で自律神経が乱れると、血流やホルモンの働きが不安定になり、皮膚の炎症反応を強めることがあります。


また、季節の変わり目は免疫バランスも崩れやすく、アレルギー反応が強く出る場合もあります。こうした複合的な要因が重なり、アトピーや湿疹が悪化するのです。



鍼灸治療が皮膚症状に有効な理由


鍼灸治療は「血流改善」と「自律神経の調整」に働きかけるため、季節の変わり目に出やすい皮膚トラブルに効果が期待できます。


まず、鍼灸により体の巡りを整えることで、皮膚の代謝や修復機能が高まり、炎症やかゆみの軽減につながります。さらに、自律神経のバランスを整えることでストレス反応が抑えられ、免疫系の過剰な働きを鎮める効果が期待されます。


アトピー性皮膚炎などの慢性的な症状は、西洋医学では薬による対症療法が中心ですが、鍼灸は「体質改善」に焦点を当てている点が特徴です。
症状を一時的に和らげるだけでなく、皮膚トラブルが出にくい体づくりをサポートします。


日常生活でのセルフケア


鍼灸治療とあわせて、自宅でのケアも非常に重要です。


・保湿ケア:お風呂上がりや洗顔後はすぐに保湿を行い、乾燥から肌を守りましょう。


・食生活の見直し:油っこい食事や糖分の多い食事は炎症を悪化させやすいため、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。


・ストレス対策:ストレスは自律神経を乱し、皮膚症状を悪化させます。軽い運動や趣味の時間を取り入れ、リラックスできる時間を確保しましょう。


・衣類の工夫:肌に刺激の少ない素材を選び、汗をかいたら早めに着替えることで悪化を防げます。



季節の変わり目に悪化しやすいアトピーや皮膚症状は、気候の影響だけでなく、自律神経や免疫のバランスとも深く関係しています。
鍼灸は血流改善と自律神経の調整を通して、皮膚の炎症を和らげ、再発しにくい体質づくりをサポートできる治療法です。


「秋になると肌のかゆみや赤みが悪化する」「薬だけでは根本的な改善が難しい」と感じている方は、鍼灸を取り入れてみてはいかがでしょうか。
体の内側から整えるケアで、季節の変化に強い健やかな肌を目指しましょう。

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