11月に入り、朝晩の冷え込みが強くなると、「腰が重だるい」「動くと痛みが出る」「長時間座っているとつらい」といった腰痛の症状が増えてきます。
気温の変化によって筋肉がこわばり、血行が悪くなることが大きな原因の一つです。
特に秋から冬にかけては、冷えによって腰回りの筋肉や関節が硬くなりやすく、慢性的な痛みを感じやすい季節です。
寒さを感じると、体は熱を逃がさないように筋肉を緊張させます。
その結果、血流が滞り、筋肉に酸素や栄養が行き届きにくくなります。こうした状態が続くと、疲労物質がたまり、腰の筋肉が硬直して痛みを引き起こすのです。さらに、デスクワークや長時間の同じ姿勢も腰への負担を増やす要因になります。
腰痛を予防・改善するには、まず体を冷やさないことが大切です。
腹巻きや腰用のカイロなどで腰まわりを温め、血行を促進しましょう。
冷えを感じたらすぐに対策を取ることで、痛みの悪化を防ぐことができます。
特に外出時や就寝時は、無意識のうちに体温が下がりやすいため注意が必要です。
また、日常的なストレッチや軽い運動も効果的です。
朝起きたときや就寝前に腰をゆっくりひねる、太ももの裏を伸ばすといった軽い動きを取り入れるだけでも、筋肉の柔軟性が高まり、血流が良くなります。
無理のない範囲で続けることが、腰痛予防のポイントです。
そして、意外と見落とされがちなのが姿勢のクセです。
椅子に浅く腰かけたり、片方の足に重心をかけて立つなど、日常の姿勢が偏ると腰に負担がかかります。
座るときは骨盤を立て、背筋を軽く伸ばすよう意識すると、腰への負担が軽減されます。
東戸塚鍼灸治療院では、慢性的な腰痛や冷えに伴う体のこわばりに対して、鍼灸施術で深部の筋肉にアプローチしています。
鍼の刺激によって血流が促され、硬くなった筋肉がほぐれることで、痛みの軽減や再発防止が期待できます。
また、体全体のバランスを整えることで、寒暖差に負けない“温かい体づくり”をサポートします。
秋から冬への移り変わりは、腰の不調が出やすい時期です。
「冷えると腰が痛む」「朝起きると重だるい」と感じたら、早めのケアが肝心です。
体を温める習慣と適切なメンテナンスで、寒い季節も快適に過ごしましょう。