身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/11/08
院長コラム
【冷えによる生理痛・PMS悪化のメカニズムとケア法】

11月に入り、朝晩の冷え込みが強くなると、「生理痛が重くなった」「生理前にイライラや頭痛がひどくなった」という声が増えます。
季節の変わり目や気温の低下は、ホルモンバランスや血流に影響を与えるため、生理痛やPMS(月経前症候群)を悪化させる大きな要因のひとつです。



寒さによって体が冷えると、血管が収縮し、骨盤内の血流が滞りやすくなります。
すると、子宮の筋肉が緊張しやすくなり、経血を押し出す際の収縮(いわゆる生理痛)が強く感じられるようになります。
さらに、血流が悪いと子宮の周囲に老廃物が溜まり、炎症を起こしやすい状態にもつながります。


また、冷えは自律神経の働きにも影響します。
寒さやストレスが続くと交感神経が優位になり、血管が縮み、ホルモンの分泌リズムが乱れやすくなります。
その結果、PMSの症状として知られる「イライラ」「情緒不安定」「頭痛」「むくみ」などが強まることがあります。
こうした体と心の不調は、冷えと血流の滞りが深く関係しているのです。


冷えによる生理痛やPMSの悪化を防ぐには、まず「体を冷やさない工夫」が基本です。
お腹・腰まわり・足元を温める服装を意識し、特に寝るときは腹巻きやレッグウォーマーなどを活用しましょう。
また、温かい飲み物をこまめに摂ることも大切です。
コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲料は体を冷やす作用があるため、ショウガ湯や白湯をおすすめします。


さらに、日々の食生活でも冷え対策が可能です。
根菜類や魚、鉄分の多い食材を意識的に摂ることで、血液の巡りをサポートし、ホルモンバランスの乱れを整えやすくなります。
反対に、アイスや冷たい飲み物、糖分の摂りすぎは体を内側から冷やす原因となります。


東戸塚鍼灸治療院では、鍼灸施術を通して血流を改善し、ホルモンバランスを整えるサポートを行っています。
お腹や腰まわりを温める施術により、子宮への血流を促し、生理痛やPMSの軽減が期待できます。
また、体の緊張を緩めることで、自律神経のバランスも安定し、イライラや不安感の軽減にもつながります。


「毎月の不調だから仕方ない」とあきらめず、冷えを防ぎ、体を温める生活を心がけることで、月経周期を快適に過ごせるようになります。
気温差が激しい今の時期こそ、体を守るケアを意識して、心と体をバランスよく整えていきましょう。

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