身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/10/02
院長コラム
【秋の花粉と頭痛の関係】

10月に入ると、空気が澄んで過ごしやすい季節になりますが、一方で「秋の花粉症」に悩まされる方が増えてきます。
花粉症と聞くと春のスギやヒノキを思い浮かべる方が多いですが、秋はブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの雑草が花粉を飛散させ、鼻炎や目のかゆみだけでなく、頭痛の原因にもなっているのです。


秋の花粉が引き起こす頭痛のメカニズム


花粉症による頭痛は、大きく分けて二つの要因が関係しています。


1.鼻づまりによる酸素不足

花粉症で鼻の粘膜が腫れると呼吸がしづらくなり、酸素が体内に十分に行き渡らなくなります。
特に睡眠中に口呼吸になっている方は、翌朝に頭が重い、ぼーっとする、集中力が続かないなどの症状が出やすくなります。
これが慢性的に続くと、片頭痛や緊張型頭痛の引き金になります。


2.炎症による自律神経の乱れ

花粉によるアレルギー反応で体内に炎症が起こると、自律神経が過敏になり、血管の収縮や拡張が不安定になります。
これによって頭部の血流が乱れ、ズキズキとした痛みや締めつけ感のある頭痛を感じやすくなります。



花粉による頭痛を悪化させる生活習慣


花粉症の症状を持つ方は、次のような生活習慣によって頭痛が強くなる傾向があります。


・長時間のスマホやパソコン作業

 目や首の緊張が強まり、花粉症で敏感になった体にさらにストレスを与えます。


・睡眠不足や不規則な生活

 免疫力が低下し、炎症反応が悪化して頭痛を引き起こしやすくなります。


・冷たい飲み物や甘いものの過剰摂取

 体を冷やしたり血流を滞らせる要因となり、頭部の循環不良を招きます。



日常でできる予防とセルフケア


秋の花粉症と頭痛を少しでも和らげるために、日常生活で取り入れられる工夫をご紹介します。


・マスクや眼鏡で花粉をブロック

 花粉の吸入や付着を減らすだけで、鼻づまりや目のかゆみを軽減できます。


・入浴で血流改善

 ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで全身の血行を促進し、鼻づまりや頭痛を和らげます。


・適度な運動と深呼吸

 ウォーキングや軽いストレッチを取り入れることで、酸素を体にしっかり取り込み、自律神経を整えやすくなります。


・規則正しい生活習慣

 特に睡眠の質を高めることが、花粉による頭痛や疲労感を和らげる大きなポイントです。



鍼灸でできる頭痛ケア


東戸塚鍼灸治療院では、秋の花粉症に伴う頭痛や倦怠感に対して、鍼灸によるケアを行っています。
鍼灸は血流を改善し、鼻や頭部の緊張を和らげる効果が期待できます。
また、自律神経の乱れを整えることで、炎症による頭痛や慢性的なだるさの軽減にもつながります。


特に花粉症の頭痛は「薬を飲んでもすっきりしない」と訴える方が多いのですが、鍼灸施術によって体の巡りを整えることで、頭の重だるさや集中力の低下に対応できるケースも少なくありません。



秋の花粉は、鼻水や目のかゆみだけでなく、頭痛の大きな原因となります。
鼻づまりによる酸素不足や自律神経の乱れが頭痛を引き起こしやすいため、生活習慣を見直し、予防とケアを心がけることが大切です。


頭痛が慢性化すると、仕事や勉強のパフォーマンスにも大きく影響します。
東戸塚鍼灸治療院では、花粉症シーズン特有の体調不良にも対応し、症状の緩和と再発予防をサポートしています。
秋の花粉で頭痛に悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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