身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/09/06
院長コラム
【眼精疲労と肩こりが同時に出るときの対処法】

デスクワークやスマートフォンの長時間利用が日常化している現代では、「眼精疲労」と「肩こり」を同時に感じる方が増えています。
特に9月は季節の変わり目で、夏の疲れが体に残りやすい時期でもあり、不調が重なりやすい季節です。
この二つの症状は別々に起こっているように見えますが、実際には密接につながっています。

まず、眼精疲労とは目の使いすぎによって視界がぼやけたり、目の奥が重く感じたりする状態を指します。
長時間のパソコン作業やスマートフォン操作では、瞬きの回数が減少し、目の乾燥や筋肉の緊張が進行します。
この状態が続くと、目の疲れだけでなく、首や肩の筋肉まで硬くなっていきます。

一方、肩こりは血流不足や筋肉の緊張によって起こることが多く、目の使いすぎによる姿勢の乱れが直接的な原因になることがあります。
前かがみで画面を見続ける姿勢は、首から肩にかけての筋肉に大きな負担を与えます。
その結果、肩こりと眼精疲労が同時に現れるという悪循環に陥りやすいのです。

こうした症状が重なったときの対処法として、まず大切なのは「作業環境の見直し」です。
デスクワークをする際は、パソコンの画面を目の高さに合わせ、姿勢が崩れにくいように調整しましょう。
1時間に1回は休憩を取り、遠くを見ることで目の緊張をリセットすることも効果的です。

次に「セルフケア」も重要です。蒸しタオルを目や首に当てて血流を促す、軽いストレッチで肩や首をほぐすなどの方法があります。
また、目の乾燥を防ぐために、意識的に瞬きを増やすことも日常的な対策になります。

しかし、セルフケアだけでは改善が難しい場合も少なくありません。
そのようなときに有効なのが鍼灸治療です。
鍼灸は目や肩に関わる筋肉の緊張を和らげ、血流を改善することで、眼精疲労と肩こりの両方にアプローチできます。
さらに、自律神経の働きを整える効果が期待できるため、目と体の回復力を高めやすくなります。

東戸塚鍼灸治療院でも、眼精疲労と肩こりを同時に訴える方は多く来院されています。
施術を通して「目の奥の重さが軽くなった」「肩のハリが柔らかくなった」と実感される方も少なくありません。
特に慢性的に悩んでいる方にとって、鍼灸は薬に頼らず改善を目指せる安心な選択肢となります。

眼精疲労と肩こりは、放置すると頭痛や集中力の低下にもつながり、日常生活の質を下げてしまいます。
早めの対処と継続的なケアが大切です。
目の疲れと肩こりを同時に感じたときは、そのサインを見逃さず、生活習慣の見直しと鍼灸によるサポートを組み合わせることで、快適な毎日を取り戻しましょう。

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