身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/09/04
院長コラム
【秋の自律神経の乱れと不眠の関係】

秋は日中と朝晩の気温差が大きく、夏の疲れも残りやすい季節です。
こうした環境の変化は、体内のリズムを調整する「自律神経」に影響を与えます。
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスで成り立っており、日中は活動を支える交感神経が、夜間はリラックスを促す副交感神経が優位になることで、自然な眠りが得られます。
しかし秋口はこの切り替えが乱れやすく、不眠や眠りの浅さにつながる方が増えてきます。


特に、夏の暑さでエアコンに頼った生活や、冷たい飲食物の摂取が続いた影響で、体が冷えやすい状態になっている人は要注意です。
冷えは副交感神経の働きを妨げ、リラックスモードへの移行がうまくいかなくなるため、寝つきの悪さや途中での目覚めが起こりやすくなります。
た、秋は日照時間が短くなるため、体内時計を調整するメラトニンの分泌リズムも変化し、眠気が十分に訪れないこともあります。


不眠が続くと、体は休息がとれないまま日中の活動を強いられるため、疲労感や集中力低下、頭痛や肩こりといった二次的な症状を引き起こしやすくなります。
さらに、免疫力が落ちやすい時期でもあるため、風邪をひきやすいなど体調不良の原因にもつながります。


対策としては、まず生活リズムを整えることが大切です。
朝起きたら朝日を浴び、体内時計をリセットしましょう。
就寝前はスマートフォンやパソコンなどの強い光を避け、ぬるめのお風呂で体を温めると、副交感神経が優位になり眠りやすくなります。
また、冷たい飲み物を控え、温かい食事や飲み物で体を中から温めることも効果的です。


さらに、鍼灸治療は自律神経のバランスを整え、心身をリラックスさせるサポートとして有効です。
鍼やお灸による刺激は交感神経の過緊張を和らげ、副交感神経を優位にする作用が期待できます。
その結果、自然な眠りに入りやすくなり、睡眠の質を高める効果が期待できます。


秋の夜長を快適に過ごすためには、眠りの質を整えることが何より大切です。
「最近眠りが浅い」「朝起きても疲れが取れない」と感じる方は、季節による自律神経の乱れが関係しているかもしれません。
生活習慣の工夫とあわせて、東戸塚鍼灸治療院でのケアを取り入れていただければ、秋の不眠を改善し、健やかな毎日へとつなげるお手伝いができるでしょう。

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