身体の痛み・育児による疲れを改善する

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鍼灸治療院コラム

2025/08/22
院長コラム
【季節の変わり目に増える不眠と疲労感】

残暑が続く中でも、朝晩は少しずつ涼しさを感じるようになり、体は季節の移ろいを敏感に察知しています。
しかし、この時期は「夜なかなか眠れない」「眠っても疲れが取れない」といった不眠や疲労感を訴える方が増える傾向にあります。
これは、昼夜の気温差や気圧の変化により自律神経が乱れやすくなっているためです。


人の体は、本来であれば昼間は交感神経が優位に働き活動的になり、夜は副交感神経が優位になってリラックスし、眠りにつきます。
しかし季節の変わり目は気候の不安定さによってこの切り替えがうまくいかず、夜になっても心身が緊張状態のままになり、寝つきの悪さや浅い眠りが起こりやすいのです。
その結果、翌朝に疲れが残り、日中もだるさや集中力の低下につながります。


こうした不眠や疲労感を和らげるためには、生活習慣の見直しが欠かせません。
就寝前のカフェイン摂取を避け、スマートフォンやパソコンの使用を控えることで、自然な眠りに入りやすくなります。
また、ぬるめのお風呂で体を温めることや、軽いストレッチで全身をゆるめることも、睡眠の質を高める助けとなります。


さらに、日中の過ごし方も重要です。
適度に太陽の光を浴びることで体内時計が整い、夜に眠気が訪れやすくなります。
軽い運動を取り入れることも、疲労回復と睡眠のリズム改善に役立ちます。


それでも改善が難しい場合には、鍼灸で自律神経のバランスを整える方法もあります。
全身の血流を促し、心身をリラックスへ導くことで、不眠や疲労感の軽減をサポートできます。


季節の変わり目こそ、体調管理が大切です。「眠れない」「疲れが抜けない」と感じたら、早めのケアで次の季節に備えていきましょう。

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